「本当に」の言い換え例文

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心からの御礼を伝える時などに「本当にありがとうございます」などと使います。これは「ありがとうございます」だけでは、気持ちを伝えきれないほど、感謝しているという意味です。他にも「本当に悲しい」「本当にうれしい」など、形容詞を強調する言葉としても「本当に」は使われています。しかし、相手が目上の人であったり、「本当に」という言葉では品格に足りない状況などでは、意外と言い換えの言葉が見つからないものです。

深く・厚く

気持ちを強調するための「本当に」の言い換えとして、最も使いやすいのは「深く」「厚く」ではないでしょうか。
「深い悲しみ」「厚く御礼」などとすることで、「この感情は並大抵の感情ではない」ということを伝えることができます。
感情という形の無いものを「深い」と表したり、「厚い」と幅を感じさせたりすることができるのです。

この度の、突然のご逝去に深い悲しみを覚えております。
この度はご高配を賜り、厚く御礼もうしあげます。

心底

「心の底」と書く心底は、文字通り「心の底から」という意味で使うことができます。
どんな感情も、本当の気持ちは心の底から湧き出てくるものですが、その状態を「心底」という言葉で表しているのです。
使われる場面としては、感情を表す場合に限られます。御礼やお詫びの言葉として直接使うことはできません。
御礼やお詫びに使うのであれば、御礼やお詫びについて心から感じている感情に対して使います。

この度の不始末の原因となった自分自身を心底情けなく感じております。大変申し訳ございませんでした。

深甚・深厚

さらに品格のある表現であれば「深甚」「深厚」を使うことができます。どちらも主には文章やスピーチなどで使われる言葉です。
深甚には「気持ちがとても深い」という意味があり、主には感情についての「本当に」の意味を持っています。
深厚には「情が極めて深くて厚い」という意味があり、深く同情するという意味の「本当に」で使われる言葉です。

また、どちらも「なる」という言葉と一緒に使われることが多く「深甚なる」「深厚なる」という形でその後に来る内容を強調します。
「深甚なる感謝」「深厚なる同情」とすることで、「本当に」や「心底」よりもさらに深く、厚い気持ちを相手へ伝えることができるのです。

○○様の度重なるお心配りには、深甚なる感謝をいたしております
彼のしたことは決して許されることではありませんが、彼の置かれていた環境を考えると深厚なる同情をせずにはいられません
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