お蔭(おかげ) の意味・使い方と例文
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「お蔭」 の意味と使い方
「蔭」は訓読みで「かげ」、音読みでは「いん」または「おん」と読みます。本来は、父祖の功績によって子孫にも官位が授けられた古い慣例・制度のことです。そこから、丁寧語の「御蔭」(おかげ)という言い方で、神仏や人から受けた恩恵のことを指して用いられるようになりました。
また、江戸時代には、人への同情や詫びの気持ちを表す「ご苦労様」、「お疲れ様」、「お気の毒様」、「お生憎様」(おあいにくさま)などの「御 ~ 様」という言葉遣いが流行しましたが、「お蔭」も感謝の気持ちを表す言葉として「お蔭様」と言われるようになりました。現在でも、「お蔭」と「お蔭様」は公私を問わず使用され、ビジネスレターでもよく用いられています。ただし、「お蔭様」に限っては、特定の人への感謝の言葉としてだけでなく、幸運、成功、繁栄、無事などの喜びを表現するときの言葉としても用いられています。
なお、「蔭」という漢字は人名用漢字ですが、常用漢字には指定されていないため、同じ読みで陽の当たらないところという共通の意味をもつ「陰」の字を当てて「お陰」と書くことも通用しています。しかし、本来の正しい文字遣いは「お蔭」です。
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「お蔭」 の例文
例文) 今年はこれまでにない品薄のため、各社ご苦労されていることと思います。弊社も困り果てておりましたが、この苦境を何とか乗り切ることができましたのは、ひとえに良い仕入先を紹介して頂いた貴社のお蔭です。心より御礼申し上げます。
例文) 御社の皆様のお蔭で、素晴らしい店舗が完成致しました。開店早々からお客様の評判が非常に良く、順調な滑り出しを見せています。今後の推移を見て、さらに2店舗のオープンを検討しておりますので、その節には、またご協力を賜りますようお願い申し上げます。
例文) 先日は挨拶回りにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。お蔭で初対面の方々とも親しくお話しすることができ、大変有意義な一日になりました。ご厚意に甘えるようで恐縮ですが、今後とも何卒ご指導とご交誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
例文) 会員各位のお蔭をもちまして、第45回銀栄会まつりも盛況の内に最終日を迎えることができました。ここに改めまして各位のご尽力に感謝申し上げますとともに、益々のご繁盛をお祈り申し上げます。
例文) 先日はプレゼンにご参加いただき誠にありがとうございました。お蔭様で、クライアントの皆様に企画案の重要なポイントをよくご理解いただくことができ、ほぼ企画書通りの内容でオーケーを取ることができました。
例文) 昨年まで、市場の低迷による影響もございましたが、製品の売れ行きはいささか期待はずれの感がありました。しかし、今年の新製品の売れ行きは、お蔭様でいずれも好調を維持しております。当社もようやく長い業績低迷期を脱したと言えそうです。
例文) 本年10月1日、弊社はお蔭様にて創業50周年を迎えます。これはひとえに販売店各位より頂いたご愛顧とご尽力の賜物と衷心より御礼申し上げます。つきましては、ささやかながら皆様をお招きして記念と感謝の創業50周年祝賀会を開催いたします。
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