助動詞れる・られる の敬語の例文10パターン

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助動詞れる・られる の敬語の例文10パターン

れる」・「られる」は、「人に信頼される」のように受身の意味でよく使われる助動詞です。しかし、まったく同じ「信頼される」という言葉が、「人を信頼される」のように動作主への敬意を示す尊敬語としても使われています。

れる」が接続する言葉は、五段活用動詞の未然形と、サ行変格活用動詞で活用語尾が「さ」の未然形です。その例としては、以下のようにたくさんの使用例が挙げられます。

「れる」による敬語表現

五段活用動詞「読む」      未然形「読ま」   +「れる」 → 「読まれる」
サ変動詞「する」        未然形「さ」    +「れる」 → 「される」
動作性の漢語名詞「信頼」    未然形「信頼さ」  +「れる」 → 「信頼される」
動作性の和語名詞「昼寝」    未然形「昼寝さ」  +「れる」 → 「昼寝される」
動作性の外来語「プレー」    未然形「ブレーさ」 +「れる」 → 「プレーされる」
動作性の擬態語「そわそわ」   未然形「そわそわさ」+「れる」 → 「そわそわされる」

一方、「られる」は、「れる」が接続するもの以外の動詞(上一段活用下一段活用カ変動詞「来る」)の未然形に接続します。「れる」が接続する動詞の未然形は活用語尾がいずれもア段の音ですが、「られる」の場合は、「来る」の未然形「こ」だけを例外として、活用語尾がイ段・エ段の音になります。

助動詞 「れる」 の敬語の例文

お客様が望まれたこととは言え、このような結果を招きまして心苦しい限りです。影響が最小限になるよう善処いたします。(五段活用動詞「望む」の例)

デザインの全面変更までされる必要はありません。いくつかの部分的な手直しで済みますので、どうぞご安心ください。(サ変動詞「する」の例)

貴社の企画案をもっとも評価されたのは本部長です。都市開発と文化事業のバランスの取れた点を高く評価されて決定されました。(動作性の漢語名詞「評価」「決定」の例)

部長は深読みされる癖がおありですから、今回のことも念を押されたのでしょう。あまり気になさらないでください。(動作性の和語名詞「深読み」、五段活用動詞「押す」の例)

デル設計がエントリーされたお蔭で、コンペへの注目が俄然高まりました。弊社スタッフの意気も揚がっております。(動作性の外来語「エントリー」の例)

先生はあなたの作品がことのほかお気に入りのようで、行きの新幹線の中でもわくわくされていらっしゃいました。(動作性の擬態語「わくわく」の例)

助動詞 「られる」 の敬語の例文

会長は毎朝5時に起きられてジョギングをなさっています。その後でシャワーを浴びられるときも、お湯の温度設定に気を付けていらっしゃいます。(上一段活用動詞「起きる」「浴びる」の例)

ご在職中から自然保護に強い関心をお持ちでしたので、会社を辞められてからは、NPOの環境保護団体でボランティア活動に専念なさっています。(下一段活用動詞「辞める」の例)

本日の会議で述べられた鋭いご指摘と説得力のあるご意見、誠にお見事でした。目から鱗が落ちた気分で、胸がすっきりしました。(下一段活用動詞「述べる」の例)

以前は工場見学に来られた方たちのほとんどがドライビールを試飲されましたが、最近はノンアルコールの飲み比べをされる方が増えています。(カ変動詞「来る」の例)

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